宇都宮ソリッド モデル クラブ

fa300が紹介する宇都宮ソリッドモデルクラブ例会

宇都宮ソリッドモデルクラブ 2023年9月度例会

2023年7月9日 宇都宮市陽光地域コミュニティーセンター 2F会議室
  
参加者 小島 中島 栗山 本澤 中山 手塚 斉藤 田中 押川 河合 赤坂 渡辺 私メ   13人
    オブザーバー 中島会員奥様   (敬称略)

 
報告
 1.他クラブの展示会 東京ソリッド、FCMA、大激作展 帝祭

 2.田中会員 茨城空港の「飛燕」見学報告

 3.田中会員 坂井三郎氏の乗機考察
 
作品
今回はプラモだけでした。


栗山会員
  プラモ1/72

 English Electric Canberra

FROGのB(I)Mk.8/12 低空進攻型かと思われます。古~~~いキットですが流石綺麗に仕上げられてます。

Googl検索すると Mk8のプロトタイプが1954年に初飛行し左にオフセットされた水滴型風防が特徴で英空軍では近接支援等低高度での作戦に投入されているとのこと。1961年のクエート危機や1965年インドネシア対立 太平洋地域ではNZ空軍が1965年からシンガポールを拠点に展開されたそうです。 東南アジア条約機構(SEATO)の元定期的な演習にフィリピンやタイで継続 また、元々高高度爆撃機として開発されているキャンベラ 1000Ib爆弾を12.000mの高度から爆撃を行うことも。

ニュージーランドは英空軍にならって1959-1964年の間は全体が銀色だったとも。

英国の当時の機体はパイロットは射出座席なのですが他はパラシュートを背負って脱出しなければならない PR.9タイプになって航法士も射出席になる・・・

 

ロッキード PV-1 ベンチュラ

アッカデミーキット ですね!Lockheed L-14をさらに大型化したL-18 ロードスターをベースに英国空軍がLockheed社に発注した機体 wikiでは1942年から実戦に投入とあります。爆撃機をはじめ戦闘に投入する機材の数を補うため大量に発注されるも太平洋戦争の開戦とハドソン時代より周りの性能向上が上回り各種改修はされるものの爆撃機としては1943年には退き沿岸哨戒任務に就く英国空軍発注分の半分もいかないまま残りの機体は米軍に引き渡される。しかし英空軍の発注のお陰でLockheed社は米軍への売り込みに成功しレキシントン(空母じゃありません)やPV-2へと発展してゆきます。その大量に作られたPV-2の余剰機が創設期の海上自衛隊に配備されます。

 

ブリストル ブレニム

これもFROG製 1936年に初飛行

wikiによれば元々は1935年に初飛行したブリストルM142という輸送機だったとか この当時最高速498km/hはかなりの高速だったのでそのまま中型高速爆撃機に改造!

しかし 間もなく始まったWW2ではその高速性も武装された時点で優位性は無かったとか それでも稼働率が良く運動性も良かったことから色々な型に発展してゆきます。

それにしても 栗山会員このオーソドックスなキットを見事に仕上げています しかもさりげなく・・・

 

フェアリー ファイアーフライ5

知る人ぞ知るAIRFIXのファイアーフライ ここまで愛情込めて作られている作品を拝見できて感謝であります。この外見で戦闘機???

wikiでは1941年に初飛行 高性能なエンジン グリフォンⅡB(1730hp)搭載ですが重量はスピット・ファイアーMkVの倍バラクーダと同じとあります。しかし それが 空力的鮮麗さによって さらには ヤングマン式フラップなるものを装備したお陰で艦載機としての運用に優れ1943には海軍に引き渡されています。

単座での遠距離航法はGPSの無い当時としては難易度の高い仕事だったと思います。敵地での運用ですから電波による航法も無かったでしょうし・・・

この飛行機はWW2では太平洋にも進出しているのですね!1945年7月には東京上空に飛来しているとか・・・

 

VULTEE VENGEANCE Mk.II A-31

ヴァルティー ヴェンジェンスMk.Ⅱ A-31

個人的にあまりにマイナーな飛行機 実機を知らないキットは多々ありますがこの飛行機もその1ッ機 FROGにしては甘いモールド wikiによれば1940年米ヴァルティー社がフランスから発注を受けて製作したそうな 重武装の急降下爆撃機 しかし 引き渡す前にフランスがドイツに降伏してしまった為 それを英空軍が引き受け なんと 極東に投入1943年から実戦配備ブレニムを補完する形で作戦に参加しているそうな しかし 1944年から順次後方に 訓練機(標的曳航含む)や関連国への供与されている。

生産性を考えてか直線を多用している。独特の内側が後縁直線の後退翼で外翼は前縁直線の前進翼という主翼平面形にスポイラー式エアブレーキを持ち かつ 構造的に頑丈な飛行機だったとも。

 

本澤会員

1/96 コンベアー B-58 ハスラー

Revellのボックスサイズキットでしょうか 当時のRevell社は買い手の心をくすぐる様な魅力あるキットが多かった あるものは地上支援機材だったり あるものは内部構造だったり・・・そんでもって 形を的確に捉えている そんなイメージでした。

本澤会員もこのキットに魅せられた一人 やるなら徹底してっと 磨き上げてしまった作品 音速の2倍で巡行するB-58の魅力を余すことなく引き出しています。

 

ノースロップ T-38 タロン 1/48

主翼から前以外は全部作り直してます。 T-38モックアップ形状にNASAのカラーリングを採用!

美しい飛行機は如何に美しく展示するか・・・本澤会員の拘り!

キャノピーはワザワザスモークを採用し光の加減でさりげなく機内を演出する凝り様。 飛行機本体もさることながら展示台に相当な労力を注ぎ込まれています。

実に美しい!

 

田中会

1/48 ビーチクラフト V35 ボナンザ

バンダイで出していた48軽飛行機シリーズ 本当にきちんと民間軽飛行機にお金をかけてシリーズ化までして立派です。キットもさることながら きちんと形にできるというのは素晴らしい!レジは別にして田中会員らしい美しい仕上がりになっています。

 

1/72 三菱 A6m5

FROG72 レアですねぇ~~~さりげなく手が入ってそうですが 飛行状態に仕上げてます。このキットの泣き所というか大きなスピナーやカウリングもプロペラ回転面を透明板で作ることで違和感無くクリアー。左右一体の水平尾翼は胴体の左右合わせをしっかり行なったのでしょう実に綺麗な尾部周りとなってます。

 

1/72 三菱 A6m2

フルアクションシリーズ?

1/72 三菱 A6m2

上記のカットモデル 折角中身がしっかり出来ているのですから・・・と

1/72 三菱 A6m2

AIRFIX 72 現在のモノではなくひとつ前の撃墜王シリーズ

 

坂井三郎氏はどの機体に搭乗されたのだろう?????

坂井三郎氏の乗機カラーリングは・・・・同じV-103で白抜きか黒か 青帯か赤帯か白鉢巻きや青鉢巻きが在ったのか・・・・撃墜マークは???? 時間軸???

 

赤坂会員

1/72 96艦戦

佐野はニチモの秀作96艦戦 綺麗に仕上げていますね! 田中会員の影響か古いキットが掘り起こされている 掘り起こす・・・ホリコシ・・・ダジャレです失礼!

 

三菱/シコルスキー UH-60JA 1/72

セガワさんもフジミさんもUH-60JAと箱に書きながら絵も描きながら肝心なものが付いていない・・・と 赤坂会員は「メーカーはベースを用意しただけですから 後は作者次第」と取り IRサプレッサーをスクラッチしたそうです 美しく仕上げられる赤坂会員故のキットかと見間違う限り。

 

シコルスキー SH-60B  1/72

こちらはほぼ素組

 

三菱/シコルスキー SH-60J  1/72

こちらはテールローターに5mmモーターを内蔵させ台座に電源を備えて回転ギミックに成功させたそうです。携帯などの振動モーターがどんどん小型化し携帯も次々とモデル置き換え その御利益にあずかるという事でしょうか・・・模型だけでなく広く利用できるものに目を向けていると思わぬものに・・・

 

カモフ アリゲーター  1/72

っというわけで このタミヤKa50も とあるガチャポン?から機構を移植し 目下スムーズな動きを実現すべく調整しているそうです。しかもモーターを搭載。完成が待ち遠しいですね!

 

渡辺会員

1/72

 ビーチクラフト T-34C ターボメンター

メーカー名を聞き忘れてしまいましたがT-34Aの後継機としてターボメンターが米海軍に採用され wikiによりますとエンジンはPT-6A-25 550hpでバロンの主翼とデュークの主脚に置き換えられたとなっています。その省でしょうか水平尾翼や胴体下にもフィンが追加されています。空自のT-7とは訓練用途が異なる為でしょうか アリソン250-B1を減格450hpにて使用しているのでスッキリしている様に思えます。 渡辺会員の作品は ちょうど帰投した処でしょうかターボプロップ独特の音が聞こえてきそうです。

 

ビュカース Bv133 ユングマイスター

戦時下に進もうとするドイツの航空界・・・なのでしょうか・・・

もともとがスポーツアビエーションの担い手として活躍 戦後も活躍続ける。 ドイツ航空省(RLM)に48機に対して68機が民間に133機が輸出・・・どれほど民間スポーツ航空が浸透しているかが伺えます。ビュッカー社での280機の他に異母兄弟があり現在でもヨーロッパの空を駆け回っています。日本にも1938年に1機輸入されている様です。

 

デ・ハビランド バンパイヤ

あはは!やられました FROG72 F.B.Mk.5/50ですよね!

当時のパワー不足を補うための排気ロス減らすためにエンジン後部に取り付けられる排気ダクトを短くすべく考え出された短胴、双ブーム 当時の生産環境から胴体には前方側はデハビランド社の編み出した木製サンドイッチ構造を採用 このレイアウトで各種発展型が作られ 最終的には3268機もの生産数を誇る航空機となります。また 1945年 世界初の空母に発艦/着艦したジェット機は特記すべきでしょう。

空自に採用された?T11は現在南基地の格納庫に眠っているとのこと。浜松広報館は自衛隊の広報の為の施設なのでそちらが優先されてしまうのでしょう。 将来施設拡大されない限り常設展示にはならないのかもしれません。しっかりした広報の意味でイベントとかに展示される事を望みたいものです。

 

カマン SH-2 シースプライト

フジミ72でしょうか?サーボタブ式ローターを持つSH-2シースプライト海の妖精。 こうして見ると ローター面を高い位置あることが分ります。艦上での取り回しを良くする考えもあったのでしょうか・・・。1950年代後半 対潜哨戒、航空救難 艦載ヘリコプターとしてカマンが提案したヘリコプターは1959年に初飛行1962年には評価試験が実施されましたが性能不足と判定され、それを打開するために双発化するなど再設計1970年にLAMPS(軽空挺多目的SYSTEM)に採用され次々と各種機能拡張を続けベトナム戦争を生抜き1993年まで使用され続けます。 それを意識してか 渡辺会員は潜水夫のフィギアを添えていました。

 

 

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会場風景

田中会員の講義に拝聴の絵

今回は 小島さんが久し振りに参加・・・やはり 模型談義は特効薬なのでしょう!

本澤さんも久し振りの参加 この方の考証や作品もその表現の仕方も本当に驚かされます。少しでも 自分の作品に・・・と 思うのですが・・・・

この日は 中島会員が未制作のキット と 本澤さんが航空ジャーナルを 「秋のサンタ」してくれました。 そういえば 昔 故直井さんや故伊藤さんからも沢山頂きました・・・

 

して 次回の例会は

 

11月19日 13時から

宇都宮市陽光地域コミュニティーセンター 2F会議室

 

です。